段付きネジ(ショルダースクリュー)は、ヒートシンクと基板を固定するために、スプリングとセットで使用されます。メカニカルな取付において、最も強固な固定方法の一つです。
アルファでは複数の規格段付きネジ、及びスプリングを取り揃えており、基板厚み・チップ高さ等、お客様の状況に応じて適切な荷重・圧力を加えることが可能です。
段付きネジの構造は、ネジ頭・E-ring挿入溝、ショルダー接触面、ネジ部に大きく分けられます(下記画像参照)。
最も強固な取付方法のひとつで、高い信頼性を要求される場合に適します。振動・衝撃試験 をクリアしています。
段付きネジとスプリングは、ヒートシンクに組み付いた状態で出荷出来ます。取付は簡単・シンプルです。
バッキングプレート を使用することで、基板の反り防止が可能です。
基板のレイアウト等に応じて、穴位置等のカスタム対応が可能です。
段付きネジとスプリングの組合せを変更することで、適切な荷重で取付できます。
グリスやフェイズチェンジ材等、高性能な サーマルインターフェース をご使用になれます。
参考情報 : スプリング選定について
段付きネジを使う際、基板側に使用される代表的な固定部品を下記に紹介します。
最終的なヒートシンクの設計、段付きネジ・スプリングの選定は、どの固定部品を使うかによって決まります。
なお、アルファの規格段付きネジは全てM3です。固定部品の詳細な情報など、ご質問は 営業部 までお問い合わせください。
①基板に圧入、またはハンダ付けする部品
(セルフクリンチングファスナー)
②ナット
③スタンドオフ
④バッキングプレート
基板表側に設置し、裏から六角ナットなどで固定します。
基板裏側にバッキングプレートを使います。
基板の強度を上げ、反りを防止することも出来ます。
弊社規格バッキングプレートのページ
ヒートシンク取付手順のガイダンスです。
左のメニューをクリックすると、各工程の様子が表示されます。
1. ヒートシンクには段付きネジ取付用の穴が必要です。
2. 段付きネジとスプリングをヒートシンクに挿入します。
3. Eリングで段付きネジを固定します。
4.これで、ヒートシンクに段付きねじとスプリングが組み付けられました。お客様にはこの状態で納入されます。
ご希望に応じて、サーマルインターフェースをヒートシンクに貼り付けて納入することも可能です。
5. 基板に固定部品(セルフクリンチングファスナー等)を設置します。
6. ヒートシンクをチップの上に設置します。
7. ネジを締めて、ヒートシンクの固定は完了です。
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